ボクは拉致された。
長年付き合いのあるお姉ちゃんに、拉致された……。

どのように選択すればいいのだろう?どう考えても、何を選んでも結局、絶望の結末に突入してしまう。だけど、彼女はこう言ってくれた——
間違った道を選んでもいい。頑張ってそれを正しい道に変えればいい、と。

夏の終わりが近づき、生活に打ち拉がれているボクは再び、彼女に出会った。
この四年間で耐えてきた苦しみを全部ぶつけた。この世から消えてしまいたい気持ちも……。
彼女はボクの手を取り、新しい生活へと連れていく。