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『Call and Response』IA&ブルース・サンダース
淫語ボカロのブルース・アルバム。エリック・クラプトン、レッド・ツェッペリンを彷彿とさせるブルース・ロック。「サクラコの指摘ブルース研究メモ」も同梱。 この作品を今すぐ入手

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この作品の詳細情報

2024年10月17日発売の「【淫語ボカロ】宗教団体真メグデス」による同人作品です。(作品ID:RJ01277120)

いつものように、内容盛りだくさんのライナーノーツ!
(体験版で無料配布)

・アルバム解説
・歌詞カード
・機材紹介『ブルース』をテーマにした短編官能小説「コール&レスポンス」

IQ127の絶対美少女ミッキー・ハット執筆。ボカロ少女「IA」との、ドライな空間内の、ドライなセックスを、ゆうべはおたのしみでしたね 。

ライナーノーツに掲載。
(体験版でお読みいただけます)▼『サクラコの私的ブルース研究メモ(2024)』(63頁)

狂気!リーダー、木下桜子の半年間に渡るブルース音楽研究をまとめた長大な資料。

これまで、日本では曖昧になっていた『ブルースの音楽的構造』を、クラシック音楽理論と、感覚の両方から解明した、音楽研究。

木下桜子の『先生』と、ChatGPTをフル活用して、ディープにブルースを掘り下げています。

「こんなこと、全然知らなかった!」という情報が盛りだくさん。

ブルースファン、DTMファン、必見の内容です。

(しかし、例のごとく、サクラコ節炸裂で、超わかりにくいです!)

ブルースの大御所、BBキングに関する、さまざまなエッセイ等も掲載。こちらは読みやすい内容になっております。▼『5分で作れるブルースバンド風オケ for DTM』

日本で『ブルースの作曲する方』が増えることを願い制作された、ブルースの初歩的な伴奏をDTMで制作する入門書。

なんと、無償公開!

音大を首席で卒業されたという「サクラコ先生…、の先生」から、聞きかじった内容を元にまとめており、情報の精度は極めて高い(と思う)

私たち、デタラメ、いい加減が多い、ネット世界の良心を目指します!(多分)

音楽理論が全くわからない人でも、コード進行や、その意味が理解できます。

【付録】『5分で作れるブルースバンド風オケ for DTM』(無料、公開期間未定)


商品には『保管用』として、PDFファイルと動画を封入しております。解説:アナリス松岡

◆◇ 宗教団体真メグデスのニュープロジェクト『IAブルース・サンダース』

ニューヨークのスターバックスで、MacBookを拡げていた僕のところへ、『天才』桜子からメッセージが届いた。
「メグデスのニュープロジェクトで、『ブルース』のアルバムを出すので、ライナーノーツを書いてほしい」
前作9th「PERFECT SEX」の売れ行きが芳しくなく、連中は落ち込んでいるのではないかと思っていたが、そうでもないらしい。

しかし…。
僕とメグデスの連中の付き合いは長い。その僕にも、全くわからない。
「なぜ突然、ブルースなどと言い始めたのか?」
メグデスの音楽性は幅広い。アルバムの中に、多種多様な楽曲が、ごった煮で詰め込まれているのが常だ。
また、広範囲のボカロファンにアピールしやすいように、ボーカルには、複数のボーカロイドを起用している。
しかし、今回のニュープロジェクト『IAブルースエクスプロージョン』は、ボーカルはイア・ギラン、ただ一人。
楽曲ジャンルも『ブルース』のみ。ボーカルを一人に絞ってアルバムを制作するのは、7th「Elza」でユカリ・シュマイケルを起用した時以来だ。
(これは相当、練りこんできたな)
雑誌記者が持つ特有の直感で、僕はそう思った。

◆◇ 「ロック」+「昭和歌謡」新感覚のブルース

アルバム一曲目『この瞬間を忘れないで』を再生した瞬間、その、『重さ』と『華やかさ』が組み合わさったような、ギャップの大きな音像に度肝を抜かれた。
「なんだこれは…」それが、僕の第一声だった。
ベースとドラムのリズム隊のグルーヴは、まるでグランジ・ロックのように重たい。
ところが、ピアノのアレンジや歌メロの美しさや可憐さは、繊細な昭和の歌謡曲。
さらに、歌に絡んでくるジャイアント・シュナイダーのギターフレーズは、『神』直系に位置する、UFO時代のマイケル・シェンカーのロック・サウンドだ。

「これが、メグデスのブルース…」その破壊力と独創性に、僕は圧倒されてしまった。完全に未知のサウンドである。

『日本のブルース』は、昭和の『四畳半フォーク』の影響が強い。ギターは控えめで、ボーカルが前面に出る。
楽器は、あくまで添え物だ。あるいは、『ブルース』という題目で、演歌を歌う歌手もいる。

ニューヨークにいる僕にとっては、ブルースは身近なものである。あちこちで、勝手に耳に入ってくる。
しかし、日本人にとって、『ブルース』という言葉は、言葉そのものはよく聞くだろうが、実態は見えにくいモノだろう。
アメリカでも、黒人のブルースプレイヤーは、ほとんど見かけなくなった。
むしろ、白人のほうが『ロックンロールの原点』として、ブルースの魂を大切にしようとしているようにすら見える。

日本人である僕には、アメリカ黒人の気持ちは一切わからない。ただ、ブルースは『差別社会、貧しさ』の象徴である。
ポリティカルコネクトが推進される現代においては、あまり歓迎される芸術ではないのかもしれない。
また、アメリカの黒人はもはや、貧しくはないし、弱者でもない。
むしろ、アメリカで差別されたり貧しいのは、日本人のほうだろう。

そう考えると、メグデスの連中が「ブルース」に目をつけたのは、日本人として生きる彼らなりの、時代に沿った選択なのかもしれない。

◆◇ 黒人ブルース的な楽曲構成と、日本的なメロディー

『メグデスのブルース』は、アメリカの黒人ブルースの定番である『コール&レスポンス方式』を採用している。
BBキング、フレディ・キング、アルバート・キング、ブルースの三大キングは、『コール&レスポンス』で楽曲を組み立てている。
『コール&レスポンス』とは、ボーカルが「たららら~」と歌った直後に、『合いの手』として「きゅーん、きゅーん」とギターがメロディーを弾く、楽曲のアレンジの仕方である。邦楽では、僕は、あまり聴いたことがない。
日本のロックファンに馴染み深い例を挙げると、イングヴェイ・マルムスティーンは『コール&レスポンス』の曲を好む傾向がある。ボーカルの後を追いかけるように、早弾きのギターが入る。

『コール&レスポンス』を採用している『メグデスのブルース』では、歌とギターの関係は、完全にイーブンである。
いや、むしろ、ギターパートのほうが多いぐらいである。
こうした『コール&レスポンス』を採用したブルースへのアプローチは、『日本人のブルース・バンド』としては、きわめて異質である。
しかし、型破りなことをやっているという意識は、本人達にはないのではないか。
本人達が、生真面目に黒人のブルースを真似したら、結果として自動的に、黒人ブルースと歌謡曲とハードロックが混ざったような、独創的なサウンドになったのかもしれない。

◆◇ 美しいハーモニーと、巧みなリズムを土台としたメロディアスなブルース楽曲

アルバム収録曲の、全曲が強烈なインパクトを持っている。捨て曲らしきものは見当たらない。
『日本人がやるブルース』というキーワードから、しんみりとした楽曲をイメージしていたが、グルーヴはブラックミュージック的なリズミカルなものである。むしろ、いつものメグデスのサウンドよりも、明るさや力強さを感じるほどだ。

ブルースでありながらも、『枯れた』印象は全くない。音の塊が、ずどーんと、波のようになだれ込んでくるような迫力がある。それでいながらも、ロックやメタルのような攻撃性はなく、アルバム全体が、包み込むような慈愛に満ちているのは、ボーカルであるイアの歌声のせいであろう。

ボーカルのハーモニーが多いのも、『メグデスのブルース』の特徴だろう。ブルースには通常、ハーモニーは入らない。
しかし、「ブルースを土台とした音楽」に目を向けてみると、The Pointer Sistersなど、R&Bの女性グループは、美しいコーラスを武器にしている。
本アルバム収録曲の『私はあなたに支配されたいの』などの、リズミカルで陽気な明るさは、日本の歌謡曲ではなく、The Pointer Sistersらをイメージしているのかもしれない。

アルバム収録曲で、僕が個人的に気に入ったものをいくつか挙げてみよう。

『ザーメン・デザイア』は、メグデスらしいメロディアスな美しいバラードだ。都会的で、そして、懐かしい郷愁を誘う。本曲は、バラードであっても、陽気な楽しさが前面に押し出されているように思われる。
その『明るさ』の表現に力を発揮しているのが、『神』直系の、ジャイアントの『泣き』のギターソロだろう。
『泣きのギター』は、通常、哀しい曲で効果を発揮するが、サンタナは、サンバなどの明るい情熱的な曲でも、泣きのギターで力を発揮する。ジャイアントの『泣き』も、同種の美しさを感じる。ギターソロの美しさは絶品である。

『私はレ○プされた』も、面白いアイディアのブルースだ。歌詞は「私は男二人にレ○プされた」という残酷な内容である。しかし、メロディーは陽気で、力強いブルースなのだ。
映画には『対位法的演出』というものがある。タランティーノ監督などが「時計仕掛けのオレンジ」などで使った演出手法で「残酷なシーンに、あえて、真逆の陽気な音楽を流す」ことで、残酷さを引きたて、聴衆を混乱させるというものである。
『明るい曲調に、残酷なレ○プの歌詞を載せる』というアイディアは、趣味で『艦○れ』のキャラクターのエロ動画をせっせと制作している『IQ127の絶対美少女ベーシスト』の、ミッキー・ハットのものではないだろうか。
ミッキーは最近、官能小説にも凝り始めたらしい。アルバムには「13曲目のボーナス・トラック」として、なんと、ミッキーが書いた官能小説が収録されるという。

◆◇ 日本最強のブルース・バンドの誕生

本アルバム、最大の功労者は、なんといっても、ジャイアント・シュナイダーのギターではないか。
ここ最近、脇役に徹することが多かったジャイアントが、本アルバムでは、最前線に飛び出してきている。
ブルースという音楽ジャンルの特性上、各曲、必ず12小節以上のソロと、コール&レスポンスのオブリガードのギターが差し込まれる。
結果として、今までのどのアルバムよりも、本アルバムは、明快に、ジャイアント・シュナイダーという圧倒的な凄みをもつギタリストの魅力を浮き彫りにしている。
先述した『ザーメンデザイア』『ロミオとジュリエット』での、うねうねとうね、蛇のように聞き手に絡みついてくようなフレージングは、ワン・アンド・オンリーの強烈な個性である。
また『恋人じゃないのいセックスしちゃうの』の、激しいドラムに合わせた、スケールの大きなメロディーは、エリック・クラプトンを彷彿とさせる。
そして、『リスキー』の、歌とせめぎあう、延々と続くギリギリのレスポンス・ギターは七色の魔球であり、圧巻である。

通算10枚目、もっとも本アルバムは『宗教団体真メグデス』としてではなく、『IA&ブルース・サンダース』という別プロジェクトとしてのアルバムとなるようだが。
全く新しい時代の扉を開けたであろう、解放感と達成感を感じさせる、素晴らしい仕上がりである。
哀愁を帯びつつも陽気で、野心的で、革新的で、そして美しいメロディーを内包する、
この『IA&ブルース・サンダース』というプロジェクトは、現在、日本最強のブルース・バンドである。
僕は、そう断言する

(2024.10.09)文:木下 桜子(key.)

◆◇ SNSの連中に音楽が殺される…。その焦燥感が私をブルースに向かわせた

時は、2024年、現在、

率直に言いますが、私は「X」や「YOUTUBE」にあふれる音楽が大嫌いです。
もちろん、音楽は自由です。私が何を嫌おうが、地球はぐるぐる回っていく。

その、ぐるぐる回る地球の中で、少なくとも、私ひとりは、SNSの高額機材見せびらかしオジサン、美少女ぶりっ子ギタリスト、テクニック見せびらかしスタジオミュージシャンに、一ミリも心は動かされはしない。

「X」や「YOUTUBE」で広がっている音楽形態が、どうしても気に入らないんです。
この流れを変えたい。切実に、そう思ってます!

何が気に入らないか。

例えば、

・どうして皆、同じアングルで手元を映してギターを弾くんでしょうか?
・なぜ、機材の自慢ばかりしているんでしょうか?
・無個性な『美少女』
・30秒の速弾き動画だけを延々とアップし続けるギタリスト
・『ギター練習日記』←音楽は受験勉強や筋トレじゃねえよ!

なんですか、これは!
本来的な『音楽の魅力』と、真逆なことばっかりじゃないですか。

メロディーは?
ハーモニーは?
リズムは?
個性は? 知性は?

どこにもない!
機材と、指の動きと、美少女の、3つのビジュアルしかない。
なんですか、これは。中身がどこにもない、ない、ない!

あのですね…

売りたいアルバムがあって、『今回はこんな機材を使いました』『実は、こんな美少女が弾いてます』『僕の、この曲のソロはこう弾いてます』ならいいんです。

でも、音楽の『本体』がないんだもの。主従が完全に、逆転してる。
オマエらの音楽の『本体』は、どこにあるんだ!

最悪…

最初は「私が時代に追いつけていないのかな…」とか思っていました。
でも、プロフを追いかけたら、ムカつくやつらが、全員オッサンばっかりだったので、容赦なく叩いていこうと決めました。許さん…

音楽は自由であるべき。みんなが『それぞれの宇宙』に向かって、突き進むべき。
それは、大前提ですよ。

そ・れ・は、大・前・提!

でも、SNSでみんなが『共感』を求めてひとつになろうとした結果、『人それぞれの宇宙』が、小さく安っぽくなったと感じます。

私は、つまんない。

SNSで音楽をやっている人々が、みんなで協力して、音楽をつまらなくさせている。
初心者だとか、上級者だとか、そういう話じゃないです。
SNSで音楽やっている人々の、志がつまらないんです。

SNSでは「みんなでメタルを盛り上げていきましょう!」だとか言ってますよ。

でもさ…。
高額なギターと、高額な機材と、三〇秒の『早く動く指だけが映された』早弾き動画をアップすると、メタルが盛り上がるんですか?

盛り上がるわけねえだろ!
ひとつの芸術を守ったり、育てるって、そっちの方向性の話じゃないですよ!

オマエの指の動きを見て、キッズのメタル魂に火が付くのか?
美少女の『楽屋での自撮り写真』を眺めると、音楽がやりたくなるのか?
なるわけねえだろ。

「イイネがつかないから、音楽ではなくて、ボクの早く動く指を見せます!」
イイネがつかなくても、音楽家は、音楽をやるしかないんだよ!
あなたの指の動きより、マジシャンの指の動きの方が1億倍、滑らかですよ!

もしかしたら、SNSには「みんなが動画を投稿しているのを見て、ボクもエレキギターの早弾きをやりたいと思いました」って考える少年もいるのかもしれない。
でも、その少年は音楽に目覚めたわけじゃなくて、SNSに目覚めただけですよ…

『三〇秒の早弾き動画』は、やがて、『二〇秒』、『一〇秒』になって、最後『ゼロ』になりますよ。だって、『指の動き』を眺めるより、格闘技やダンスやエロ動画を観たほうが面白いもの。勝てるわけない。

ああ、音楽の価値が、連中によって消されてしまう!
そんな焦燥感が、私をブルースへと向かわせました。

ーーー

◆◇ 『自分なりのブルース』を構築する楽しさを伝えたい。

そんなわけで、ブルースに目覚めた私は、ブルースに挑戦しようと思いました。
BBキングの魂を、打ち込みで表現しようと思ったわけです。

ところが…

これが想像以上に難しかった。

私は最初、ブルースは「3コードで、定番の進行に従って歌って、リード楽器がアドリブを弾けばいい」と思っていました。

3コードなんて、余裕でしょ。

でも、完全に間違いでした。

ブルースのコード進行は、確かに3つしかコードを使っていません。
しかし、この3つのコードは、「セブンス・コード(7th)」が利用されています。
「セブンス・コード」とは、メジャーでもマイナーでもない独特な不安定な響きです。

そしてコードの動き方も、ヨーロッパのクラシック音楽のような調性に基づくわけではなく、「平行移動」という方法で動くんです。カラオケでキーを上げ下げするようなものですが、転調とは違う。

『音の概念』が全く違う…

セブンスコードは、足場が超不安定なので、何が起こるかわからない。
歌メロの一音をどこに置くかで、全く違う響きになってしまうんです。

…面白い!

この、何が起こるか予測できない『セブンス・コード』を『3つも』使ってやるのが、ブルースです。むしろ、多すぎるよ!

そんなわけで、『ひとつのコード』だけを延々と使う曲も、本アルバムには収録してみました。『D7のコード』をひとつ使うだけでも、キングクリムゾンみたいな壮大な曲になったりするんですよ!

セブンス・コードは宇宙。
そして、ブルース進行は、まるで神話のような世界です。

…フフフ、面白いじゃないか
これだよ。私が求めていた、音楽の感動は。
私は、燃えてきました。
燃えよ、ブルース。

ーーー

◆◇ ブルースのやり方、教えます。(一応)

さて、専門的な話になりますが。

『セブンス・コード』がズラっと並んだ、一般的なブルースを『ドミナント・ブルース』と言います。その表現自体が、かなり珍しい。
検索したけど、出てこなかった。
私が習ってる、作曲の先生が生きてきた『作曲界隈』の、独自の表現なのかもしれない。

『ドミナント・ブルース』を、正しく教えてくれる人は少ないです。

昭和のギター好きのオッサンだと「ブルースはな、まあ、ブルースなんだよ」ぐらいしか言わないと思います(笑)。

それはそれで、構いません。

『ブルースギターの弾き方』の指の動きを教えてる人は、ゴマンといるんですけど。
『ブルースの楽曲の構造』に関する情報がゼロなんです。

(ブルースの楽曲構造は、世間一般の音楽と違う…)
一人で、毎日ブルースを聴きながら、私は、悩み続けました。
だって、聴けば聴くほど、「これはおかしい」と思うんです。
『音の響きの正体』が、全然、分析できないんです。

こんなにゆっくりした曲で、こんなにシンプルなのに、どれだけ聴いてもわからない。
(コイツらは、何をやってるのか…)

で、ギブアップしました(笑)。

そして、私が習ってる作曲の先生に、フレディー・キングのアルバムを持っていって、「こういうのやりたいんですけど」と言いました。

すると「ああ、ドミナント・ブルースか」と言って、先生は、ホワイトボードに、さっさと書き出しました。そして、「こういうの、ドミナントブルースって言うの」と言いました。
『作曲界隈』では『誰でも知ってる常識』みたいでした。

私の悩みはなんだったんだ!(笑)

で、『ブルース楽曲の構造』や『音の並べ方』を教えて貰ったんです。十五分ぐらい。


その最初の一五分の授業から、このホワイトボードの内容の理解に半年かかりましたよ。
毎週レッスンに通って、半年…
ブルースの音楽の概念は、クラシックとは全然、違うんです。
皆さんの想像以上に、違う。
断言します。感覚だけでは、絶対に『ブルース』の理解には、たどり着けません。

で。

その、私の『ブルース研究』の集大成を、アルバムとして発表します。
私が、日本の皆さんにブルースの基本を教えてやる! 

そうして完成したのが、本作『Call & Responce』イア&ブルースサンダースです。
じゃーん!

もちろん、私もまだ完全に理解しているわけではありません。
というか、全くわかってない。
というか、めちゃくちゃ難しい。わからないことだらけ。
先日も、先生に「それは違う」と言われ、書いたメロディを全て破棄されました。
アハハ

私、ネット上ではイキり散らかしてますけど、実生活は大変なんです。

先生は音大を主席で卒業されているのですが(凄い…)
先生と話してると、私、自分がバカなんじゃないかと思えてきます。
「先生、私、先生のおっしゃってること、一言もわかりません!」
毎週のレッスン、そんなのばっかりですよ。

でも…
ブルースをやるというのは、正解を求めるよりも、そのプロセスの中で悩み、試行錯誤すること自体が大きな魅力なんです。

BBキングやアルバート・キングのような大御所は不動の存在。
ところが、他のブルースプレイヤーは、たとえ超有名であっても、ブルースをやれば批判の対象になることが多いです。

例えば、ゲイリー・ムーアがブルースに転向した際も、「あれはブルースじゃない」と批判されました。日本人ギタリストがブルースを演奏すると、エリック・クラプトン風になりがちで、黒人からは嫌われるという話もありました。

ジャズのギタリストがブルースを弾いても、ジャズ風の『安っぽいインスト』になりがちです。ただ『ボク、上手いでしょ?』にしか聴こえない。「魂が欠けている」印象になる。ブルースの演奏が評価されているジャズ・ギタリストは、ケニー・バレルなど、ごく一部。

しかし、ブルースは、上手下手も、勘違いも、解釈の違いも、全てを包括する音楽です。
「『ドミナントの世界』で、考え、悩み、歌い続けるのがブルース」
と、私は定義しました。ひよこの選別をしても仕方がない。私は私のブルースを創造する。

私は、先生の話も良く聞きますよ。聞きます。もちろん、聞きますとも。
でも、正解は自分で決める。最後は、全部捨てる。当然です。

そういった『決断』も含めて、本当に、ブルースは面白い。
その『自分なりのブルースを構築する面白さ』を、作品を通して、絶対に皆さんに伝えたい。
『自分のブルース』の構築は、まさに『人生の響き』そのものなんです!



(2023.10.15)

その他の作品データ

サークル名:【淫語ボカロ】宗教団体真メグデス  登録作品一覧
販売日:2024年10月17日 0時
年齢指定:R18 
作品形式:音楽 
ファイル形式:MP3 
その他: AI一部利用 
ファイル容量: 130.38MB  

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