何度も聴くうちにワレメが見えてくる――そんなワレメ曲が詰まったアダルト・ジュブナイル・アルバムの新章がここに誕生。

本作は、繰り返し聴くことで耳に馴染み、やがて心を離れなくなるワレメワードが随所に散りばめられた楽曲群で構成。

収録された楽曲は、全体的に落ち着いた雰囲気が漂い、ミドルテンポのゆるやかな流れがアルバム全体の「ジュブナイル性」を際立たせています。

美しい少女の繊細な感情や成長の物語が、やわらかく幻想的な音の中に溶け込み、聴くほどにその世界観が深まっていく。

"こころの挿入歌"シリーズとしての進化を感じさせる本作は、まさに新章の幕開け。

ワレメワードの魔法が解き放たれるこのアルバムを、ぜひじっくりと味わいながら、その魅力に浸ってください。


【収録内容】
1) 全 15 曲　ファイル形式:MP3
2) ジャケットイラスト高画質版(2,400×1,800 pixel)ファイル形式:png
3) おまけの少女イラスト(12枚)ファイル形式:png


■作者ホームページ
りかちゃん病院(能町りかこ)



　少女には、大人への成長の過程で、心と体の急激な変化が絶えず起こる。自己の輪郭を模索しながら、他者の視線を意識し、戸惑いながらも自己表現を試みる姿は、未完成であるがゆえの独特の魅力を生み出す。一般的に「妖しさ」は艶やかな意匠や洗練された振る舞いと結びつけられるが、美しい少女におけるそれは、むしろ予測不能な一瞬の卑猥さの中に宿ることが多い。
　それは計算された卑猥さではなく、意図せずして現れる儚い妖しさである。本人が気づかぬままに発せられる瞬間的なエロスのようなものであり、それに気づいた男だけが、ズボンの中でペニスを固くする。そのようなものに目を向けることは、成熟した女性とは異なる価値を見出す視点となる。
　ふいの妖しさとは、計算されたものではなく、偶然生まれる卑猥のことを指す。それは、無意識の仕草や表情、何気ない佇まいにふと現れ、男たちに深い印象を与える。意図的な装いやポーズとは異なり、本人が扇情的であろうとする意識を全く持たないからこそ、より純粋で鮮烈な卑猥が立ち現れるのである。
　このようなエロスは、予測不可能であるがゆえに、その瞬間を目撃した男を激しく動揺させる。その妖しさに心を奪われる感覚は、少女の持つ儚さとも密接に結びついている。
　風になびく髪が偶然にも光を受けてきらめく瞬間。あるいは、誰かの言葉に驚いて目を見開く一瞬や、考え込むように伏せられたまつ毛の影。そのどれもが、計算のない自然な卑猥さを含んでいる。
　また、何かに夢中になっている姿もまた、特別な妖しさを放つ。部活動に励む美しい少女が汗をにじませながらも真剣な表情を浮かべる瞬間や、読書に没頭してふと微笑む姿。その一挙一動が、作為的なエロスとは異なる、信じがたい誘惑となって現れるのだ。
　さらに、感情の揺れが生む妖しさもある。恋に落ちたことに気づいた瞬間の戸惑いや、誰にも見せることのない寂しげな横顔。これらはすべて、少女特有の感情の繊細さが生み出す卑猥であり、決して再現することのできない唯一無二のエロスである。