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逃げずに自分の少女性愛と向き合いなさい!~いまなお九十九(つくも)の男達にスルーされ続ける欲望の開示請求~戦況ルポ#URUGUAY
潜在的少女性愛者に慈悲はないとし、隠れた潜在的少女性愛者を許すなとし、潜在的少女性愛者の毒を解毒せよとし、その思想は潜在的少女性愛者かとし、潜在的少女性愛者を社会から排除せよとし、潜在的少女性愛者の影を追えとし、潜在的少女性愛者は祖国の敵だとし、潜在的少女性愛者を沈黙させろとし、時代の"狩り"の要請に応える作品です。 この作品を今すぐ入手

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この作品の詳細情報

2026年4月16日発売の「フェミフェチ倶楽部」による同人作品です。(作品ID:RJ01609796)

潜在的少女性愛者に慈悲はないとし、隠れた潜在的少女性愛者を許すなとし、潜在的少女性愛者の毒を解毒せよとし、その思想は潜在的少女性愛者かとし、潜在的少女性愛者を社会から排除せよとし、潜在的少女性愛者の影を追えとし、潜在的少女性愛者は祖国の敵だとし、潜在的少女性愛者を沈黙させろとし、時代の"狩り"の要請に応える作品です。

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【収録内容】
逃げずに自分の少女性愛と向き合いなさい!~いまなお九十九(つくも)の男達にスルーされ続ける欲望の開示請求~戦況ルポ#URUGUAY.pdf
(総ページ数:142 / テキスト量:約 64300 文字)
--------------------------------------------------------------------------------------アスファルトの割れ目から伸びた雑草が、かつて国道と呼ばれた場所を侵食していた。風が吹くと、放置された車の列がガタガタと乾いた音を立てる。それ以外の音はない。世界は驚くほど静かだ。彼らが「群れ」で現れない限りは。
バードは、サイズの大きなミリタリージャケットの襟を立て、フードを深く被り直した。短く刈り込んだ髪の感触が、手のひらにチクリと刺さる。隣を歩く中年男性——彼は自分のことを「野上」と名乗ったが、それが本名かどうかはどうでもいいことだった——は、錆びついた鉄パイプを杖のように突きながら、重い足取りで進んでいる。
「おい、あそこはどうだ」
野上が顎で示したのは、ガラス窓がすべて割れ、内側からベニヤ板が打ち付けられた小さな調剤薬局だった。建物の影は長く伸び、夕闇が迫っていることを告げている。この世界で夜に外にいることは、死を意味した。
バードは黙って頷き、腰に差したナイフの柄に手をかけた。二人は慎重に裏口へ回り、バールでこじ開けられた形跡のあるドアから滑り込んだ。
室内は埃と、薬品がこぼれて変質したような酸っぱい臭いに満ちていた。野上が手回し式の懐中電灯を短く点灯させる。光の輪が床を這い、散乱した薬のシートや、ひっくり返されたカウンターを照らし出した。幸い、動く死体の姿はない。
バードは奥の調剤室の隅に、古ぼけた救急箱が転がっているのを見つけた。それを手に取った瞬間、指先に冷たい感触が走る。箱の表面に貼られた、色あせたキャラクターのシール。それは、かつて弟が大好きだったアニメのキャラクターだった。
記憶が、泥のように溢れ出してくる。パンデミックが始まったあの日、パニックに陥ったショッピングモールで、母の手を離してしまった弟の手。泣き叫ぶ声。バードは必死でその手を掴もうとしたが、押し寄せる群衆と、その背後から迫る「生ける屍」たちの波に飲み込まれた。家族の顔はもう思い出せない。ただ、あの温かかった手の感覚と、このシールのような些細な断片だけが、心の中に棘となって刺さっている。
バードは小さく息を吐き、シールを指でなぞってから、救急箱をそっと元の場所に戻した。感傷に浸る時間は、この世界には存在しない。
「……今日はここで休もう」
野上が、重たいリュックサックを床に下ろした。二人は壁際に、互いに数メートル離れて座り込んだ。適度な距離。それは、互いを完全に信頼していないことの証であり、同時に、万が一どちらかが夜中に「変わって」しまった時に生き延びるための、冷徹なルールだった。
闇が部屋を塗りつぶしていく。野上がバッグの中から、乾いたパンの欠片を取り出し、ゆっくりと咀嚼し始めた。沈黙を破ったのは、彼の低く、湿り気を帯びた声だった。
「なあ……ひどいもんだと思わないか。たった数ヶ月で、この国は地獄になった」
野上は天井を見つめるようにして続けた。
「法もなければ、神様もいない。秩序なんてものは、最初にゾンビが人を食った瞬間に消え失せた。今じゃ、生き残った男たちが何をしてるか知ってるか? 略奪、強盗、そして殺人……。やりたい放題だ。力がある奴が、力のない奴からすべてを奪う。それが今のこの世界の唯一のルールになっちまった」
バードは膝を抱え、顔を伏せたままその声を聞いていた。野上の言葉は、まるで暗い穴の底から響いてくる呪文のように、夜の静寂を侵食していった。
男の独白は、暗闇の中にじっとりと染み込んでいく油のようだった。彼は天井の闇を見つめたまま、一度大きく息を吐き出した。その呼吸の音さえ、静まり返った診察室の中では暴力的な響きを持って聞こえる。
「なあ、気づいているか。いま、この世から女がいなくなったんだ」
唐突な言葉に、バードは心臓が跳ね上がるのを感じた。作業着の襟を無意識に掴み、喉仏がないことを悟られないよう、顎を深く引く。
「絶滅したわけじゃない。だが、表舞台からは消えちまった。みんなゾンビに食い殺されたか、あるいは……生きた男たちにひどいことをされて殺された。絶望して自ら命を絶った者もいれば、頭や体をおかしくして、病気や衰弱で死んでいった者もいる。どの道、みんな死んじまったのさ」
男は少しだけ身をよじり、床のタイルを爪でカリカリと掻いた。
「女にひどいことをした連中を、俺は責めきれない。あいつらだって、最初から悪人だったわけじゃないんだ。みんな限界だった。昨日までの日常が消えて、明日食うものもない。そんな狂った世界で、もし目の前に女がいたら……誰だって頭がおかしくなっちまう。欲望を抑えるスイッチが壊れちまうんだ。だから、まともな女はもう生きちゃいない」
バードは暗闇の中で目を剥いた。男の言葉の端々に、理性が摩耗した後の剥き出しの何かが混じっている。
「もし、この地獄でまだ生き残っている女がいるとすれば、それは……」
男はそこで言葉を切り、喉の奥で笑った。乾いた、砂を噛むような笑い声だった。
「男たちが一瞥(いちべつ)して、そのまま通り過ぎるような、見るに堪えないブスか……あるいは、遠目には少年にしか見えないような少女だけだろうな。それ以外は、もうこの世界には存在しないのさ。神様が、女という存在をこの日本から消し去っちまったんだ」
バードは呼吸を止めた。男の言葉は、まるで自分の正体を暴こうとする指先が、肌をなぞっているかのような生々しさがあった。彼は自分のことについて話しているのではない。あくまでも「一般論」として、この壊れた世界の構造を語っているだけだ。しかし、その「少女」という単語が放たれた瞬間、診察室の空気はさらに数度下がったように感じられた。
男の視線はバードの方を向いていない。だが、彼の語る「いなくなった女性たち」への歪んだ執着は、暗闇の中で怪物のような輪郭を持って膨らみ続けていた。バードは震えそうになる膝を必死に押さえつけ、ただの、名もなき、汚れた「少年」として、闇の一部に成りすますことだけに全神経を注いだ。
男の話は止まらなかった。それは、壊れたレコードが同じ溝を何度も擦り続けるような、執拗で不気味なリズムを刻んでいた。彼はかつて、生存者たちの小さなコミュニティに身を寄せていた時のことを語り始めた。
「ゾンビの群れから逃げ、野党に怯えながら、俺たちは必死で食いつないでいた。十人程度の集団だったが、そこにはルールがあった。分かち合い、助け合う……そんな美しいまやかしが、まだ生きていた頃の話だ」
男は皮肉げに鼻を鳴らした。
「そこには一人の若者がいた。俺たちと同じように汚れ、短い髪を泥で固めた、痩せっぽちの少年だと思っていた。誰もがそいつを『ただの若造』として扱い、重い荷物を運ばせ、見張りをさせた。だがな、ある日、すべてが変わったんだ」
男の語り口が、熱を帯びて湿り気を増していく。
「逃走の最中だった。激しい豪雨が俺たちを襲い、逃げ込んだ先の斜面が崩れて川になった。全員がずぶ濡れになり、濁流の中を必死で這い上がった。その時だ。そいつの着ていたダボダボのジャンパーが、水分を吸って重く垂れ下がり、肌にぴったりと張り付いたんだ」
バードは暗闇の中で、自分の胸元を強く押さえた。心臓の鼓動が、薄い肋骨を内側から突き破らんばかりに激しく打ち付けている。
「布地が肌に張り付いた瞬間、隠しようのないシルエットが浮き彫りになった。肩の細さ、腰のわずかな曲線、そして……作業着の下で押し潰されていた、確かな胸の膨らみ。水濡れというやつは残酷だ。男のふりをしていても、物理的な事実は隠しきれない。そいつが女だと気づいた瞬間、コミュニティの空気は一変した」
男は床を叩き、苦々しい声を絞り出した。
「そこからの地獄は、想像に難くないだろう。俺は……俺だけは違った。俺は我慢したんだ。パンデミックの前も、この世界が狂い果てた後も、俺は一度だって人の道を外したことはない。飢えに狂い、欲望に負けた他の連中とは違う。俺は、自分の中に残っている『人間』を必死で守り抜いているんだ」
男の語気に、狂信的なまでの自負と、隠しきれない情動が混じる。バードはその熱すぎる語気に、本能的な恐怖を覚えた。彼が「自分は正しい」と強調すればするほど、その背後に潜む、行き場のない歪んだ衝動が浮き彫りになっていくようだった。診察室を包む静寂は、もはや安息ではなく、獲物を待ち構える蜘蛛の巣のような粘り気を持ってバードに絡みついていた。
男の語気は、もはや独白の域を超え、熱病のような圧力を持って診察室の空気を震わせていた。「自分は正しい」「道を外していない」という言葉が繰り返されるたび、その裏側に潜むドロドロとした飢餓感が剥き出しになっていく。バードは闇の中で、自分の指先が氷のように冷たくなっていることに気づいた。
ガチガチと、奥歯が鳴った。
恐怖からか、それとも冷え込む夜気のせいか。一度始まった震えは止まらず、作業着の擦れる小さな音が静寂の中に響いてしまう。バードは膝を抱え込み、必死に自分を小さく丸めたが、その異変を男の耳が逃すはずもなかった。
「……寒いのか?」
男の声が、それまでよりも一段と低く、そして驚くほど優しく響いた。その優しさが、バードには何よりも恐ろしかった。
「こっちへ来い。そんな隅っこで震えていたら、明日動けなくなるぞ」
バードは首を横に振った。だが、暗闇の中でその拒絶は伝わらない。男はよろりと立ち上がり、バードの方へと距離を詰めてきた。
「いいから。俺を誰だと思っている? 俺はあいつらとは違うと言っただろう。お前を守ってやりたいだけなんだ。こんな世界で、たった二人で生き残ってきた仲間じゃないか。恥ずかしがることはない」
男の手が、バードの肩を掴んだ。骨ばった指の力が思いの外強く、バードは声を上げそうになるのを必死で堪えた。男はバードを半ば強引に引き寄せ、自分の横に座らせた。そして、有無を言わさぬ力で、バードの体を自分の腕の中に閉じ込めた。
「ほら、こうすれば温かい。安心しろ、バード。俺がお前を守り抜いてやる。何があっても、決して離さない。ゾンビからも、飢えからも、そして……あの獣のような男たちからもだ」
男の腕が、バードの細い体を強く、あまりにも強く抱きしめた。男の体温が服越しに伝わってくる。しかし、バードが感じたのは安らぎではなかった。
(……おかしい)
至近距離で聞こえる男の呼吸が、異様に荒い。ヒュー、ヒューと喉の奥で鳴るその湿った音は、興奮によるものなのか。それとも、バードの脳裏に最悪の想像がよぎる。この異常な熱と荒い呼吸――まさか、どこかで「奴ら」に噛まれ、感染しているのではないか。
男の心臓の鼓動が、バードの背中にドクンドクンと不気味に響いていた。それは生きる意欲というよりは、獲物を前にした捕食者の、あるいは崩壊を待つ病者の、不安定なリズムのように感じられた。バードは石のように硬直したまま、ただ夜が明けるのを祈るしかなかった。朝の光が、埃の舞う診察室に細く差し込んだ。男はまだ眠っているのか、あるいは死んだように静かに横たわっている。バードはその隙を突き、音を立てずに部屋を抜け出した。
身体が、自分のものではないように重く、汚れていると感じた。あの男に抱きしめられた感覚が、皮膚の上に粘つく膜のように残っている。バードは歯科医院の奥にある、窓のない小さな技工室に潜り込んだ。
インフラが死んで久しいこの国では、蛇口を捻っても溜息のような空気が出るだけだ。バードはリュックの奥から、昨日までの探索で手に入れた貴重なペットボトルを取り出した。中には半分ほど、雨水を濾過した水が残っている。
彼女は震える手で、少年用の分厚い作業着のボタンを外した。一枚、また一枚と、自分を守ってきた鎧を剥いでいく。湿らせた布で、首筋から胸元、そして四肢を拭った。冷たい水が肌に触れるたび、自分がまだ「人間」であり、そして「女性」であることを、痛いほどの鮮烈さで思い出させる。
しかし、拭い終えて再び服を着ようとした時、血の気が引いた。
「……ない」
そこに置いたはずの、唯一の着替えであり、女性である証を隠すための下着が見当たらない。必死に床を這い、暗い隅々まで手探りで探したが、どこにもなかった。心臓が早鐘を打つ。しかたなく、バードは肌の上に直接、ゴワゴワとしたズボンを履き、上着を羽織った。
技工室の重い扉をそっと開け、廊下に出た瞬間――。
「うわっ!」
すぐ目の前に、男が立っていた。いつからそこにいたのか。影のように音もなく佇むその姿に、バードは短い悲鳴を上げた。
男は何も言わず、ただじっとバードを凝視していた。その視線は、バードの顔ではなく、その奥にある何かを透かし見ようとしているかのようだった。バードの視線は、自然と男の右手に吸い寄せられた。
男の大きな手の中に、見覚えのある薄汚れた布が握られていた。
「ああ、これか」
男はバードの視線に気づくと、事も無げに言った。その声は、昨夜の熱にうなされたような響きとは打って変わり、酷く平坦で冷ややかだった。
「さっき、あっちの部屋で物資を探していたんだ。そうしたら、割れたガラスの破片で指を切っちまってな。止血するための布がどうしても必要だったんだ。ちょうどいいところにこれがあったから、借りたよ」
男は握りしめた布を広げ、自分の指に巻き付ける仕草をした。バードは凝視した。男の指先、その布の表面。しかし、彼女の目には、そこから血が滲んでいるようにはどうしても見えなかった。
男の瞳の奥で、濁った光がゆらりと揺れた。彼は笑ってさえいなかったが、その表情は、獲物の喉元に牙を立てる寸前の獣のように、静かな確信に満ちていた。
その夜の空気は、前夜よりもさらに濃密な狂気に満ちていた。下着を奪われたという事実は、バードにとって皮膚を一枚剥ぎ取られたも同然だった。服の下の肌が、直接ゴワついた作業着に擦れるたび、自分が無防備に晒されている感覚に襲われる。
拒絶する言葉も、逃げ出す勇気も、男の放つ圧倒的な「正義」の重圧に押し潰されていた。なし崩し的に、バードは再び男の腕の中に組み敷かれた。
男の吐息は、もはや熱病の患者のように荒く、湿り気を帯びていた。彼はバードを壊れ物を扱うかのように、しかし逃げ場を塞ぐように強く抱きしめ、耳元で何度もその名を呼び続けた。
「バード……バード……」
その声は、安らぎを与えるためのものではなかった。自分を納得させ、理性の最後の糸を一本ずつ引きちぎっていくような、呪文めいた響き。男の体は震え、異常な熱を発している。バードは暗闇の中で目を見開き、男の肩越しに虚空を凝視した。心配を装いながらも、その実、心の底では彼がゾンビのウイルスに侵され、今すぐ理性を失って牙を剥いてくれることを願ってさえいた。もし彼が「奴ら」に変わるのなら、この得体の知れない恐怖に名前がつくからだ。
一睡もできないまま、窓の外が白み始めた。灰色の夜明けが、診察室の惨めな光景を照らし出す。
男の腕の力が、眠りによってわずかに緩んだ。今しかない。バードは自分の呼吸音を殺し、心臓の鼓動が漏れ聞こえないよう祈りながら、そっと男の腕から抜け出そうとした。指先一つ、布の擦れる音一つに細心の注意を払う。
あと数センチ。自由になれる。
「……一人で行くのは、危険だぞ」
背後から突き刺さった声に、バードの心臓が止まりそうになった。男は目を開けてはいなかったが、その声は完全に覚醒していた。優しさを装った、逃走を許さない檻のような声。
バードは返事もせず、弾かれたように走り出した。
「バード! 待て!」
背後で男が起き上がる気配がした。バードは裏口を蹴破り、霧の立ち込める廃墟の街へと飛び出した。冷たい朝の空気が肺に突き刺さる。背後を振り返る余裕などない。ただ、アスファルトを叩く自分の足音だけが、追いかけてくる恐怖を増幅させる。
背後から、地響きのような叫びが響き渡った。
「おまえ、女だろ!」
それは、隠し通してきた秘密を暴かれた絶望であり、同時に、一線を越えようとした男の、執念深く、苦々しい悔しさを孕んだ咆哮だった。その声は、霧の向こうへ消えていくバードの背中に、消えない烙印のように焼き付いた。
男の叫びが霧の中に溶けてから、三日が過ぎた。バードはかつての地方都市のロードサイド沿いにある、巨大なホームセンターの残骸に潜り込んでいた。
店内は静まり返り、高い天井からは剥がれかけた防鳥ネットが幽霊のように垂れ下がっている。バードは息を殺し、陳列棚の影を縫うように移動した。狙いは、すでに略奪し尽くされた食料品ではなく、キャンプ用品売り場の奥に眠っているかもしれない未開封の燃料缶や、衛生用品だ。
棚の影に屈み込み、手元のナイフでシュリンクラップを慎重に切り裂く。そこには、数枚の埃を被ったウェットティッシュと、奇跡的に残っていた小さな固形燃料があった。バードはそれを素早くリュックに放り込む。指先は震えていた。あの男の声が、耳の奥でまだ鳴り止まない。
(おまえ、女だろ!)
その時、店内の奥から「カチャリ」と硬質な音が響いた。
バードの全身が凍りついた。音のした方向――園芸コーナーの自動ドア付近から、喉を鳴らすような低い呻き声が漏れてくる。一体ではない。複数が、腐敗した足を引きずりながら、獲物の匂いを嗅ぎつけていた。
バードは出口に向かって走り出した。だが、運命は残酷だった。床に散乱していた園芸用の肥料袋に足を取られ、派手に転倒してしまう。その衝撃で、積み上げられていたスコップの山が崩れ落ち、静寂を切り裂く轟音が店内に響き渡った。
「あ……」
暗闇から、十数体のゾンビが這い出してきた。光を失った瞳が、一斉にバードを捉える。逃げ場はない。背後は行き止まりの資材置き場だ。最前列の個体が、剥き出しの歯をカチカチと鳴らしながら、彼女の細い喉元に手を伸ばした。
その時だった。
「伏せろ!」
鋭い怒号とともに、空気を切り裂く金属音が響いた。バードの頭上を一本のクロスボウの矢が通り過ぎ、襲いかかろうとしたゾンビの眉間を正確に射抜く。続いて、数人の男女が遮蔽物から飛び出し、手慣れた動作で「奴ら」を片付けていった。
助け出されたバードの前に立ったのは、短髪で精悍な顔つきをした一人の女性だった。彼女はバードの顔をじっと見つめ、汚れを拭うようにその頬に触れた。
「……もう、無理に隠さなくていい。ここは安全だよ」
それから、バードの生活は一変した。彼女がたどり着いたのは、古い廃校を要塞化した、女性や〇供を中心とした小さな自給自足のコミュニティだった。そこにはかつての「日常」の断片があり、互いを性別や欲望の対象としてではなく、一人の生存者として尊重する秩序があった。バードはそこで、少しずつ自分を取り戻していった。
しかし。
どれだけ時間が経ち、安全な壁の中で眠れるようになっても、彼女の夜は完全な闇にはならなかった。
夢を見る。決まってあの歯科医院の、湿った闇の夢だ。
背後から忍び寄る足音。異常な熱を帯びた、あの男の荒い呼吸。夢の中の彼はすでにゾンビ化しており、腐り落ちた顔で「バード、守ってやる」と囁きながら彼女を押し倒す。男の骨ばった指が彼女の服を乱暴に剥ぎ取り、隠し続けてきた肌を冷たい外気に晒す。
「女だ!」
歓喜とも怨嗟ともつかない絶叫が響き渡り、男の牙が彼女の正体(アイデンティティ)ごと食い破る瞬間に、バードはいつも、冷たい汗を流しながら飛び起きるのだ。
外は静かだ。世界は終わったまま、何も変わっていない。バードは隣で眠る仲間の寝息を確認し、自分の胸元を強く抱きしめた。彼女の戦いは、あの咆哮を聞いたあの日から、永遠に終わることはないのだ。

その他の作品データ

サークル名:フェミフェチ倶楽部  登録作品一覧
販売日:2026年04月16日 16時
年齢指定:R18 
作品形式:ノベル 
ファイル形式:PDF 
ジャンル:女主人公 / 評論 / 外国人 / 少女 / つるぺた / バイオレンス / 金髪 
ファイル容量: 5.79MB  

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