剣と魔術がある世界。大陸は『帝国』と『王国』が二分していた。
リード家に仕える騎士ユーリは、主であるセオと共に、『王国』の街、カロンの騎士団に出仕している。
恋仲である姫、ミオナのためにも、恩義あるリード家の栄達こそがユーリの目標だ。

だがそこに、「セオが帝国のスパイをしている」というとんでもない情報がもたらされる。
情報の出元はマダム・アムリア。一度ユーリが暴漢から助けて以来、しつこくユーリに誘いをかけてくる、美貌の女商人だった。

――バカな……マダムが何かしたに決まっている！

ユーリの直観は的中する。
セオはカロンのスパイ調査を行っており、『帝国』へ情報を売っていたマダムにたどり着いていた。
だがその美貌に惑わされ、逆にマダムの下僕になってしまったのだ。

――私の望みは……ユーリ様ですわ♡

お家を守るため出された条件は、一か月に及ぶマダムの護衛。
そしてマダムからの「アプローチ」を受ける事だった。

年上貴婦人の『アプローチ』を、姫を想いながら耐えるユーリ。
しかし、マダムの妖艶な色香と淫らな手管は徐々に若き騎士の〈男〉を捉えていく。

―ーリード家も素晴らしいですが……私でしたらもっと素敵な場所をご用意できましてよ?

そして抗う最中、ユーリは自身の持つ力に気付いてしまう。
マダムが求めた、一介の騎士には収まらない力。


―ーユーリが絶対に素敵な人だって、素晴らしい人だって信じてるもの！

―ーユーリ様……運命の〈女〉が誰か……私、待っておりますからね♡


自分だけを一途に思ってくれる姫と、能力と〈男〉を求めて囁くマダム。


――目を閉じれば、いつだって思い出せる。君と過ごした日々を―ー


若き騎士は、純愛と忠節を守れるか。それとも……



―ー
サーチライト「巨乳悪女」シリーズ第六作、新作となります。
コンセプトシリーズのため、過去作とは別世界です。おっぱい多め。


ファンタジーが舞台の逆NTR小説。ぜひご覧いただければ嬉しいです。



作者:坂下　一
HP〈 〉
X(twitter)〈 〉

イラスト:えそらごと 様
HP〈〉

デザイナー: Acro 様
HP〈 〉テーマは逆NTRとなっております。


貧乳の姫と巨乳マダムのおっぱいを比べさせられたり、テクニックを比較させられてしまったり、気持ち良さも……といった(作者が)欲しいシチュを詰め込みました。マダム・アムリア(アムリア・ナリア)

街〈カロン〉にて商会を営む女主人。その美貌から、貴婦人(マダム)とあだ名されている。
どのようにしてか娼婦から成り上がり、商会を大きくした才を持つ。
ユーリに目を付け、誘いをかけてくる。
その美貌は勿論、夜の手管もカロンで一番とされているが……帝国のスパイ疑惑がある。

街で暴漢に襲われそうになった所をユーリに助けられた。それ以来、ことあるごとにユーリへのアプローチをかけている。

―ーそこにはユーリへの想いとは別に、特別な「力」への興味もあるらしい。騎士ユーリ

リード家の騎士。今は亡きリード子爵に拾われて騎士になった。
弱小貴族のお付きの騎士とあって目立たないが、戦いで怪我をした所を見た者は居ない。
姫であるミオナと恋仲。性欲はあるが、恋人への思いやりが優先するタイプ。

街の警備中、暴漢に襲われそうになったアムリアを助けた。それ以来、しつこく迫られるようになり辟易している。

―ー彼自身は自覚していないが、マダムは彼の中に特別な力を見出しているらしい。ミオナ・リード

リード家の姫。騎士団に出仕している兄に代わり、母を支える優しい女性。
ユーリの才を見出し、共に育ち、いつしか恋仲となった。
性については知識が少ないが、ユーリを慈しむ気持ちは溢れている。

セオ・リード

リード家の若当主。現在は騎士団に出仕している。
領地が少ない家の将来を案じ、自分の代で少しでも大きくしたいと考えている。
真面目な性格だが、少々融通が利かず、相談出来ないところがある。
マダムが帝国のスパイではないかと疑い、独自に調査していた。